ミューザ川崎シンフォニーホールと公益財団法人東京交響楽団は、このたびの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に係る政府の基本方針の決定等を受け、「3月8日(日)名曲全集 第155回」を開催中止とし、代わって本日2020年3月8日14時から同ホールにて無観客ライブ無料配信を行った。
ライブ配信は、株式会社ドワンゴの協力を得て「ニコニコ生放送」にて収録・生放送され、13時半の放送開始からライブ放送終了時点で約10万人が視聴した。この映像は無料登録により3月14日深夜24時(15日0時)まで視聴が可能。
期せずして、日本のクラシックコンサートのこれからの形についても考えさせられる結果になったといえる。
なお、無観客ライブ無料配信は、「3月14日(土)モーツァルト・マチネ第40回」でも予定している。
▼番組ページ
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324590792
【演奏者のコメント】
指揮者 大友直人さん
「中止が決まったときは残念の一言でしたが、はからずも今回、ライブ配信という形で普段以上に多くのお客様にオーケストラのエネルギッシュな演奏を楽しんでいただけたことはよかったです。とはいえ、状況が落ち着きましたらぜひコンサートホールに来て生の音を聴いていただきたいですし、もし今後ライブ配信とコンサートを同時に行うようなことができれば、可能性が広がっていきますね」
ピアニスト 黒沼香恋さん
「演奏会が中止と聞いた時には本当に残念でした。そのあと無観客公演を行うことになり、1週間での気持ちの切り替えが大変でした。でも、普段よりも多くの方に聞いていただけるかもしれないとポジティブに考え、楽しく準備させていただきました。私はサッカーが好きなのですが、もしかするとロナウドが見てくれるもしれない!なんて考えながら(笑)。マエストロ、オーケストラ、スタッフの皆様に感謝いたします」
オルガニスト 大木麻理さん
「普段のコンサートではお客様のパワーを客席から感じながら演奏するのですが、今回は逆に、ホールから見てくださっている皆様にミューザのオルガンの音を、そして音楽のエネルギーを伝えなくてはという気持ちで演奏しました。配信を見てくださり、ぜひミューザでパイプオルガンを聴きたいと思ってくださればうれしいです」
この成功を機にライブ配信を行いたい団体も多く生まれそう。ライブ配信に関する著作権上の手続きについて簡単にまとめていますので事前に下記の記事もご一読下さい。
▼【許諾が必要な場合も】演奏会の動画配信やアップロードに必要な手続きなどについてJASRACに確認してみました
https://windbandpress.net/15225
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